「銀行はこう使え!」-メガバンク元営業担当が本気のアドバイス vol.2

第2回:銀行員の仕事現場

  • 2020年10月14日(水)

 銀行とどう付き合うか―。これは、観光産業だけでなく多くの企業経営者が頭を悩ます課題ではないでしょうか。某メガバンクで新卒から6年法人営業に従事して現在は旅行業界に携わる筆者が、年商1億に満たない会社から東証一部上場の企業まで延べ100社以上を担当してきた経験から、5回に渡って皆様の「知りたい」にお答えします。(第1回はこちら

 平日9時から15時までという現役世代が極めて利用しにくい銀行の営業時間に、「ここまで消費者ニーズを無視した会社であれば、さぞかし内部はホワイトなのだろう」と思う方もいらっしゃるでしょう。第2回は、意外と知られていない銀行員の職場をクローズアップしたいと思います。

選択を迫られる一般職社員

 銀行員の働き方は総合職と一般職とで大きく異なります。私たちが普段窓口で接する銀行員の大半は、一般職もしくはパート社員です。その9割以上が女性で、総合職と比較すると給料は低く昇給も限定的である反面、働き方は至ってホワイトです。特別な事象が発生しない限りは18時頃に退勤できますし、福利厚生も充実していて、産休・育休が取得できる雰囲気も醸成されているので、2人、3人のお子さんを育てながらバリバリ働く方も珍しくありません。

 銀行で手続きをすると記入する書類の多さに辟易しますが、閉店以降はその書類を再度点検したり、1円単位で入出金記録と現金残高を合わせたりします。お客様から貰う印鑑の数もさることながら、銀行員が一次チェックや二次チェックで押す担当者印はその数倍です。この良くも悪くも入念な確認作業が閉店以降の業務のかなりの部分を占めているわけですが、収益環境が厳しい銀行業界ではこれらの事務作業をいかに効率化するかが課題となっており、支店統廃合などの固定費削減と並行して改革が進められています。

 ここで今、大きな不幸が生まれています。事務職を志向して入社したであろう一般職社員の多くが、固定費削減の煽りを受け、営業職への転向を迫られているのです。後述する総合職の営業担当者の働き方を見れば、前向きに「営業したい!」などと考える人間はごく一部の変わり者で、営業に転向した殆どの人は、本部の命を受けた上席に悲しくも言い包められてしまった人たちなのだとご想像いただけるのではないかと思います。「コストである一般職が営業で稼げれば儲けもの、嫌ならどうぞ自主的にご退職ください」という銀行の本音が透けて見えるようです。

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